愛すべき分かりやすい人々
素直な人が好きだ。
にこやかに笑ってたのに、内線が入った瞬間舌打ちするお姉さんとか、
少し踏み込んだ気持ちを吐露したら、露骨に安心した顔をする研究者とか、
SNSの投稿が分かりやすく増減する寂しがり屋とか、
すれ違いざまにめちゃくちゃ顔を見てくるお兄さんとか、
感情を隠して接されるくらいなら、不愉快でも露骨な方が安心する。
うまいこと回っているように見える社会の皮を一枚剥がすと、人間の不条理な感情がごろごろと転がっている。そういう、指の隙間から見えるホラー映画の薄暗い光、みたいなものに惹かれる。原因はなんとなく分かっている。また書こうと思う。