休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

引き出しを壊す

 引き出しを有効活用できない人間である。

 インテリア誌を立ち読みしていると、しばしば、収納特集!のような見出しが目につく。それをふむふむと読みながら、片付けという概念は面白いな、でも自分には向いていないな、と思う。

 

 カテゴライズが苦手だ。全て散らかしておきたい。そうしないと思考が進まなくなる。いつかどこかで、机の状態は持ち主の頭の中、という心理テストを見た。当たっていると思う。私の机も頭も、常に雑然としている。自分の創造力はそこから生まれているという実感があるため、それを治す気はない。よく物が消えて時間を無駄にするのが玉に瑕だが。

 

 カテゴライズが苦手というのは、概ね私生活にも当てはまる。私はこの人にはこの話題、とジャンル分けをすることがあまりない。しかし、同年代の子と話していると、友達・知人をそのようにカテゴライズする傾向が目立つ。映画をみるならあの人、服を買うならこの人、こいつにはこの話はしない。人間関係を機能別にして、確かにメリットもあるだろうが、私はデメリットの方が多い気がする。予想がつく範囲の人間関係は居心地がいいだろう。伸ばした腕で描ける円の中にい続けるのは、狭い世界に居続けるのは、安心だろう。しかしそれでは自分の幅が広がらないのではないか、と思う。それに予想外のことが起こらない生活なんてつまらない。出会う人をカテゴライズせずにあらゆる話題をぶつけてみることで、自分の殻も、相手の殻も破られる場合がある(しかしこれは、双方に相手の話を受け入れる素地がないと成り立たないため、一概には言えない)。それで嫌われることもあったが、反対にとても好かれる場合もあった。なので私は、あらゆるものを分別せずに、引き出しに突っ込むというポリシーを採用した。ただ、人には向き不向きがあるので、自分の主張を押し付ける気はない。