休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

北より便り

 知らない土地に行くのが好きだ。なので、北海道に行ってきた。

 

 しばらく海外が続いていたので、保安検査の簡素さにびびる(国際線と同じ基準だと思い込んでいた)。飛行機で2時間ほど飛ぶ。地図で見ると、目的地である千歳空港とロシアのウラジオストクはだいたい同じ経度で、ここまで来たならロシアにも行きたいな、と思う。空港に着くと曇り空で涼しい。そして空が広い。京都生まれの私にとって、山がない風景は異質に映る。空港内をバスで移動する。土地が余っていて、ポツポツと高山植物がまとまって咲いている。北にきたという実感はあまり湧かない。

 

 レンタカーを借りる。初めて見る規模のレンタカー屋であった。一体何台あるのか分からないが、車社会の片鱗を見た。千歳から札幌まで移動する。道中の道路は真っ直ぐで、周りを畑や牧場に挟まれており、フランスからオルレアンまでの道のりと光景が被っていた。

 

 札幌に着いて、道路の道幅が広いことと、綺麗に碁盤の目状の街並みに驚いた。空間の使い方というか、空間の余り方は、やはり、海外の国土が広い国に似ている気がする。ホテルにチェックインしてまず時計台に赴き、日本三大がっかりを体験する。閉館時間が過ぎていたため中には入れなかったが、庭の木が立派で思ったより楽しめた。その後に、旧北海道庁旧本庁舎の赤レンガ庁舎に赴く。堂々たる洋風建築で感動する。スケールといい建築のつくりといい、異国感が漂っている。市庁舎の中には北海道の歴史に関する展示がされており、とても興味深かった。欄干の装飾など、ディテールに凝ったいい建物だと感じた。夜ご飯は飲み屋で。関西の安い飲み屋ほどの値段で、とてもおいしいご飯が食べられた。日が沈んだ街を歩くと肌寒い。そこでやっと、北にいるんだなあと実感した。

 

 札幌駅の展望台から夜の市街を眺めて帰る。平野のため、夜景がどこまでも広がっている風に見えて、飽きずに眺めていた。