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大学を休んでいる間、サボらないための日記

北より便り その3

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 朝食を食べたその足で、ホテル近くの白ひげの滝を見にいく。渓谷にかかる橋の上から滝を見られ、確かに絶景だった。白ひげの滝と青い池は繋がっているようで、遠くの川底が青く見えた。今手を滑らしたら確実におじゃんだな、と震えながら写真を撮る。

 

 その後、リベンジで青い池に行く。朝日が差し込む湖面ははっきりと青く、瑪瑙のように奥が見通せない。昨日と違い駐車場は満車で、池周囲の遊歩道も、その狭さに反比例して人が溢れている。こんな小さい観光地に、こんな大きい駐車場はキャパオーバーではないのかな。売店で売られていた、真っ青な青い池プリンのシュールさが面白い。

 

 車に乗り込み、富良野に赴く。富良野は農業が盛んな土地なようで、市を眼下に眺められる場所に出た途端、絵に描いたような丘陵の農業地帯の風景が広がり、日本にもこんな場所があったのか、と感動した。広々とした畑の中に点在する建物がカラフルで綺麗だ。

 

 有名なファーム富田に着く。隣接するとみたメロンハウスの頭上には、大きなメロンのアドバルーンが浮いていた。園内にはフルーツ直売所やお菓子屋、土産物屋などがあり、どれもが思った以上に洗練されていて、楽しみながら見られた。肝心のラベンダーは、季節外れのため咲いていなかったがまあいい。ラベンダーソフトを食す。日本人よりも、中国人や観光人が多い印象だ。彼らは大体サングラスをかけており、私もサングラスを着用していたため(マイブーム)、売店のおばちゃんに外国人と間違えられた。

 

 予定を繰り上げて旭川市旭山動物園に赴く。いつも旭川動物園か旭山動物園か迷ってしまう、旭川市旭山動物園。その著名度から、とても大きくて立派な施設だと思い込んでいた。実際は、手作り感溢れるコンパクトな施設だった。動物の数も決して多くはない。しかし、元飼育員で絵本作家のあべ弘士さんが描いた看板があったり、とても丁寧な解説があったり、お金をかけすぎない範囲で見せ方が工夫されていたりと、観察のタネがたくさんあり飽きない。お盆休みのため、園内には子連れ家族が多かった。夕方ごろ狼が遠吠えをしていた。すると、狼の檻の前に集まった子供たちが一斉に遠吠えのマネをし出して、分かるよ、遠吠えって魅力的だよな、と心の中で呼びかける。

 

 ところで台風10号が迫っていた。帰りの飛行機が欠便になる可能性もあるというが、心配しても仕方がないので、旭川市内でジンギスカンを食べた。台風が近づいているためか、風が強くて涼しい。旭川駅前には、どこかでお祭りがあったのか、浴衣姿の若者が大勢おり、どう考えても寒いだろうに気合だなあ、と感じいった。