休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

深夜のファミレス

 深夜のファミレスはいつまで存在するのか/できるのかについてたまに考える。

 

 小説や漫画を読んでいると、しばしば、「深夜のファミレスに友達を呼び出す」みたいな記述が見受けられる。これまではふむと読み流していたが、ファミレスの人手不足の話を聞いたり、営業時間を短縮する世の流れを見るにつけ、不健全な営業時間の店が淘汰されるのはそう遠くないだろうな、と思う。個人的には深夜3時ぐらいの、店員もだるそうにしている飲食店の雰囲気が好きだったりする。まあそれが無くなったら無くなったで、別の場所が若者の溜まり場になるのだろう。ドラえもんの空き地がなくなったって、世の中は何も変わらない。

 

 

 下宿の頃、友達と深夜のファミレスに集まって勉強したり話したりしたなーと、時々思い返す。ドリンクバーを頼んで、長々と居座った。店を出ると真っ暗で、自転車を漕いで帰り、日の出までの短い時間寝た。ほんの1、2年前の出来事なのに、既に懐かしい。

 

 

 深夜のファミレスは概念だと思う。時間があるが金はなく暇を持て余した若者が吹き溜まる場所の象徴だ。実際に深夜の飲食店に行くと、案外人はいなかったりする。経済的損失だとか世間の印象だとかで淘汰されるのも仕方ないのかな、と思う。しかし、行き場のない人間が目的なく集える場所が消えてしまえとは思わない。そういった場所は大体グレーゾーンであり、グレーを嫌う人もいる。その一方で、白か黒かで割り切ると死んでしまう人もいるのだから、曖昧なままで居られる場所も必要だよね、と考えている。