休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

世渡りには向かないが

先日建築家の方のお話を聞いた。建築を仕事として本格的にやりたいとはもう思わないだろうが、やっぱり話を聞くのは楽しい。

 

面白かった話①

どんな建築を作るか決めきれずにもじもじした時期が数年あったが、とりあえず名前をつけたら、そこからアイデアが出てきた。

世界的建築家はそういう迷いとは無縁で、思いつくままにスケッチをばんばん描いているイメージがなんとなくあったのだが、親近感を感じた。自分も、タイトルだけ思いついた順に書き並べて、あとから中身を考えることがよくある。

 

面白かった話②

著名な建築家に会った。どれだけの切れ者だろうと思っていたが、実はそんなに賢くなくて、だけど情熱がすごかった。そこそこすごいと思ってた俺の情熱よりもはるかにすごくて、それで建築を辞めようと思った。

人に訴えかけるものは、頭の良さや世渡りのうまさではなく、ひたすらこれをやるんだ/とにかくこれが好きなんだ、という熱意だということを再確認した。私はそんな大人にしばしば会うし、そういう人たちが好きだ。しかし得てして、彼らは情熱が先走っており経済力はあまりない。それを知恵と強かさで切り抜けている。いわゆる世間一般のまともな大人からは遠い人々だが、私は彼らの世渡りに向かないまっとうさが大好きだ。彼らに共感するあたり、私もそちら側の人間なのだろうかと戦々恐々とする時もある。