上京物語2
2宿編’
続いてるよっ
ゲストハウスともう一つ、知り合いの家にも泊めてもらった。シェアハウスをしている知人で、私が知っているシェアハウスとの格差に驚いた。
ひつじが想定していたシェアハウス
→狭い。お風呂・トイレ共用。大学生の溜まり場(だいたい汚い)
都会のシェアハウス
→綺麗。広い。水場は共用だが複数ありストレスなく使える。女子専用でインテリアもおしゃれ。
正直、友人が住んでいたシェアハウスもどきが相当ボロかったので、期待していなかったのだが、予想外だった。もちろんいい意味で。しかも、クリエイティブ職の人が多く住んでいるため、共用のリビングで、創作の話を楽しそうにしていたのも、いいな〜〜〜〜うらやまし〜〜〜という感じだった。刺激が違うわ。また、女の子ばっかりなので、きゃっきゃうふふ、ガチで空気がキラキラして見えた。普段がむさくるしい理系男子に囲まれているものだから、乙女の気持ちを取り戻せそうになったことよ。
この話の何がポイントかというと、環境って本当に大事だな〜〜〜と痛感したことだ。意欲のある人たちが集まっている、街に出ればイベントが目白押し、自分の作品を発表できる機会もたくさんある(動員数も桁違いだ)という環境が、東に出れば手に入る。生まれる場所は選べないけれど、住む場所は自分で選択できる。自分はやはり移住する必要があるのだろうか?
ひとつ、ずるいなと思うのは、都内のハイレベルなモノコトに、幼い頃から触れてきたであろう経験の差だが…… そういう差はどこかで埋められるのだろうか。自分の奈良生まれ京都育ちというポテンシャルでほんとうに埋められる? 私は無印良品もZARAもなにもかも、高校生になるまで知らなかったというのに。
恵まれた知人を見(しかし育ちの良い人は性格もいいことが多い…勝てない…)、デザインの展覧会にいる子供を見て、つらつらと考えていた。