休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

休みの日に思うことは

 明日はクリスマスとかいうよくわからん日なので、街には仕事人が少なく、学生・カップルが溢れている。そんな光景を見るたびに、日付というものの曖昧さについて考えずにはいられない。まあそんなことを言い出す人間はだいたい変人の堅物なので、私もその例に漏れずといったところか。

 

 自分はあまり休日が休日だという感覚がない。それは私が会社勤めをしたことがないからだろうし、何より飲食店でバイトをしているからだろう。世間の人々が休みだといって街に繰り出すまさにその時に、我々は汗水垂らして働いているのだ。なので、平日の方がむしろ骨休み、という感覚になる。

 

 知った風なことを言ってしまった。たかがバイト風情が非常におこがましい。店長一家を見ているといつも畏敬の念に打たれる。来る日も来る日も一杯何百円の商品を売って生計を立ててきた人の考え方や人生観はどのようなものだろうと想像する。自分にはできないな、と思う。日々同じ行為を繰り返し繰り返し、地道にやり続けることで、何かしらの諦念に到達した気配は伺える。それ以上のことは分からない。それを理解するには、私にはまだ、年月も経験も足りていない。

 

 何もない休みの日に街に出て、どこかのお店に入る。コーヒーを飲む。そうしながら、コーヒーを出してくれたお店の方を始めとする”彼ら”の生活に思いを馳せずにはいられない。私の性格はそういった商売には(絶望的に)向いていない。しかし、一時期でもその環境で働かしてもらえたおかげで、想像力は広がった。吃音の矯正という以上に、それは大きな意味を持っていた。一生経験することのない他人の人生、その一端を思いやれる想像力、それが私が一番大切にしたいものなのだ。そう考えた。