本当のことは信じてもらえない
人の話を聞くのが好きだ。自分の頭で考えて生きてきた人の話を聞くのは、もっと好きだ。
だけどなぜだろう。真剣に話を聞こうとすればするほど、頭の中で別の声がする。別の映像が流れ、全然関係ないことを考えている自分がいる。奇妙なたとえだが、本当に脳が2分割されている気分なのだ。
これは幼い頃からの傾向である。だから、私特有の何かなのだろう。正体はわからないけれど。
講演会中に落書きをしたり、スピーカーのスケッチを始めるのも、不真面目な訳ではない。いたって真剣だ。
大概信じてもらえないが……