休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

はしのした

f:id:tretretretre:20190423211714j:plain

 高架下という空間が好きだ。

 京都には高架下のお店があまりないが、大阪にはたくさんある。千里や梅田周辺は特に多い。今日は大阪での用事が予想外に早く済んだので、意気揚々と高架下にある喫茶店に行ってみた。

 

 ところで、自分があるものを好きである、その理由を紐解く行為は、とても大切だと思う。一番の理由は、それが己を知ることに繋がるからだ。自分のことは案外自分で分からない。あるものを好きだなと感じることは誰しもあるだろうが、その理由を言語化するまで突き詰める人は少ないのではないかと感じている。

 

 私が高架下を好きな理由は、わずかな空間も無駄にしない、人間のたくましさのようなものに惹かれるからだと分析した。これは、人工物の隙間から生える雑草を好きな理由にも通ずると思う。きっと、生命力や野性味に溢れるものが好きなのだろう。東京は上野に行った時、延々と高架下のお店が続く道があり、その眺めがとても嬉しかったのを覚えている。

 

 お店に入ると、電車が通るたびに振動を感じ、食器棚がガチャガチャと音を立てていた。通常の建築ではない、人間の力でコントロールしきれない感じも、おかしみを感じてとても良い。世間はグレーなものを排除しがちだが、このような完璧すぎない場所があると落ち着く。その理由は、自分も完璧には程遠い人間だから……というのは穿ち過ぎです。