休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

すみませんが、痴漢されたときのこと

はじめ無意識にタイトルを打っていて、「痴漢された」ことに対して「すみません」と謝る、ワンクッション入れてしまう自分の感性ってなんなんだろうと、ふと思った。なのでタイトルは直さずこのままでいきます。

自分はずっと日本に住んでいて、ずっと公立の学校に通ってきた。なので、それなりに庶民的な感性を持っていると信じている。また、こういった感性は日本の女の子の多くが持ち合わせているのではないか、と、肌感覚として思う。

 

自分が性被害を受けたことに対して、申し訳なさを感じてしまう。私が悪かったです、と言ってしまう。あるいは、そうやって自分を責めて誰にも話せない。この感性を培った日本の義務教育あるいは空気とはなんなんだろう?

 

詳細を記す。

夜9時ごろ、自転車で道を走っていた。大通りではないが、それなりに広く、民家が立ち並び、昼間は小学生の通学路になるような道だ。そこを、それなりのスピードで走っていた。後ろから別の自転車が近づく音がしてきた。追い抜かされるのかな、と思っていたら、その音はしばらく後ろについてきた。変だな?と思ったとき、お尻を触られた。指先で、そろそろと。気がついて、パッと横を向くと、幼い顔と目があった。おそらく中学生ぐらい。「はあ!?」というと、スピードをあげて逃げていった。

 

私はこれまでにも何回か痴漢されたことがある。しかしそれらは、何かおかしいな?というぐらいのグレーゾーンだったので、気のせいかなと思うようにしていた(しかし十年も前の出来事を未だに思い出してもやもやした気持ちになるので黒なのだろう)。今回の出来事は、初めての露骨な痴漢だったので、はっきりとショックだった。そのあと気を落ち着かせるために入ったお店のご飯は全然美味しくなかったし、持病の虫歯もひどく傷んだ。

正直、もっとひどいことをされた人もいる。「私めっちゃ痴漢されるねんー」と笑って話す知人もいる。しかし、今回のような小さな事件でも、こんなに引きずるのだ。その人たちの心情を思うと、やるせない気持ちになる。

 

今回の事件で私が一番ショックだったのは、こんな幼い子がこんなことをするんだ、ということだった。 私が小柄だから舐められたのかもしれないが、そこは本質ではない。仮に彼を中学生として、中学生でも痴漢という行為をしていいという知識を彼はどこで得るのだろう? 親だろうか、メディアだろうか、それともネットの海からだろうか。女の人格は無視して肉体だけ消費していいと彼らは誰に習うのだろう?もしくは、どこでそういった風潮を学ぶのだろう?

 

これは答えの難しい問いだと思う。もしくは、答えははっきりとしているが、明文化するのが憚られているのかもしれない。しかし、考え続けないといけない。私個人の事件は氷山のほんの一角にすぎない。理由を考えて、発信し続けないと何も変わらない。現代は発信に適した時代だ。我々は武器をすでに持っているのだ。