休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

コースターとバカにしないで

伝統的な観光地に来ました。古い観光地にはなぜか、手工芸のお店(竹細工とか、木工とか)がよくあります。そんなお店を見つけたので入りました。私が行った店は、草木染めがメインのお店で、とても綺麗でした。桜の染物もあり、綺麗だねと言いながら見ていました。

 

ところが、こういうお店で、私はいつも気になってしまうのです。商品のダサさが。これ誰が買うの?という品物が。職人さんが丹精込めて作られているのは痛いほど分かります。素材はとてもいいのです。なのに、なぜこのアウトプットなんだ?!というものが散見される。

 

その筆頭がコースターだと思います。日頃の生活を振り返って考えれば、コースターなんて来客があるときぐらいしか使わない。登場頻度が低いのです。しかし、それと反比例するかのような、土産物屋でのコースターの数!これは日本の七不思議に数えられてもいいと個人的に思っています。

 

そのお店には、唐辛子のブローチがありました。おそらく草木染めで洋服を作ったハギレで、作られたものでしょう。それを見つけた時、私は生産者に問いたかった。商品にする前に、一度も、これを使う人がいるのかと考えなかったのか?。それとも、これは売れる!という確信があったのか? 真実はわかりませんが、私はそれを買いたいとも付けたいとも思わない。ハギレの処理に困ったのなら、ハギレのままで売ればもう少し需要はあっただろうに、と思わずにはいられませんでした。

 

この文章の目的は、その土産物屋さんに文句をいうことではありません。唐辛子ブローチに慄き、しかし自分の身を振り返ると、自分だってそんなものづくりをしてきたじゃないかと反省したのです。反面教師というやつです。作りたいものが、必ずしも必要とされるとは限らない。私は、これから、ものを作るときには、使い手のことをもっと想像するように心がけようと、当たり前のことを噛み締めたのです。今更です。未熟者です。

 

温泉卵を食べながら、精進するぞと肝に命じました。