休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

希薄さ、消えたさ

 以前知り合いに、一定の人間関係を築いたのち、そこから身を引いてしまう子がいた。そういう子は何を考えて自分を消すんだろうと、似た人を見つけるたびに考える。私も他人と深い関係を築くのが苦手な人間なので、種類は違えど、彼女が宇宙人だとは思わないし、他人事でもない。

 

 事実はそれほど複雑ではないのかもしれない。単純に束縛が嫌いだとか、飽き性だとか。しかし、最も大きな問題は、コンプレックスを抱えていることなのかなあと感じていた。その子は人形のような美人だったが、だから幸せなわけでは全くないようだった。コンプレックスが大きいと、人とまともに付き合えない。そのまま表面の付き合いの人たちのコミュニティができ、そのうち嫌になって去る。

 昔の知り合いに会いたくないという感情もここに繋がるのかもしれない。まあこんな分析は当事者にとってはうるせーって感じでしょうが。

 

 ちなみにその子は、学校で付きあうのは、檻に入った動物同士が番いになるようで無理、と言っていた。そんな本質を見抜く感性の持ち主である。私もその考えには全面的に同意した。こういう考え方を採用するとまともに人と付き合えなくなる。この傾向は読書家に多いような気がする。