休学中ですブログ

大学を休んでいる間、サボらないための日記

桜の木の下で

 天気が良かったので、近所の公園で昼寝をしていた。

 

 そう人に言うと、大体笑われる。「猫みたいやな」とも言われる。

 確かに初めは抵抗があったが、実際にやってみるとこれほど気持ちいいことはない。夏に御所で寝ていた時は、さすがに通りすがりの人に熱中症かと心配されたが、まあ、いいものです。

 

 モデルの水原希子さんは高校時代公園で昼寝をしていた、という記事を読んでから、こんな気ままな趣味を持つようになった。すぐ人に影響されるなあ、と反省する日もあるが、他人の価値観を取り入れて自分をアップデートする行為は基本的に楽しいものだ。だから私はこれからも出会った人に影響され続けるだろう。

 

 その一方で、君は芯があるねとよく評価される。こんなに他人に影響されやすい人間の、どこに芯があるのか?という気持ちになる。しかし最近分かってきた。私が影響を受けたいと思う人、取り入れたいと思う新しい価値観、その取捨選択に、どうしようもなく自分が滲んでいるのだ。まっすぐに立つ白い柱に、色とりどりのペンキがぶちまけられる光景を想像する。きっと自分の内面はそのようなものだと思う。

 

 ベンチに寝転んで、上を見上げると、空、そして散り始めた桜の木で視界がいっぱいになる。体には穏やかな日の光が降り注ぐ。私のこれからの道は決して一筋縄にはいかないだろうが、こんな安らかな日を忘れないでいたい。そんなことを考えた。