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大学を休んでいる間、サボらないための日記

遊牧民になりたい

 後輩がモンゴルに行ったという話を聞いたり、祖母が遊牧民だという子の話を聞いてから、にわかに、「遊牧民になりたい」という夢ができた。こうもすんなり言葉が出てくるということは、潜在的に憧れがあったのだろうか。考えてみると、子供の頃に読んだ物語が思い出された。

 

 それはチーズの発祥のお語で、ヤギ乳を動物の皮でできた水筒にいれて旅をしていたら、チーズができて大喜び、というストーリーだった。その話の舞台は砂漠で、旅人はそもそも中東の商人で、彼が乗っているのはラクダで、いろいろと相違はあるが、それでも、旅に対する憧れが植え付けられたのは、その本によってだったような気がする。旅人が思いがけずできたチーズをうまそうに食べる絵を見て、おいしそう!いいな!と思った記憶がある。

 

 また、日本生まれ日本育ちの悲しいサガで、地震に対する恐れが非常に強いのも一つの要因だ。私にとって定住は、安定よりもむしろリスクが高い印象がある。土地を転々としていれば、天変地異に巻き込まれる確率も下がるのではないかと、勝手に想像している。というか、家を買って何十年も住むって明らかにリスクだろうと常々思っているタイプだったので、遊牧民、というキーワードに反応したのは必然だったのだろう。

 

 現代の遊牧民は、季節労働者だと思う。資本を貯めたら焼き芋屋に転身しているかもしれない。いや、~できたらとか言っている内は、まだ実行に移せないだろうが。