弱みを差し出すこと
いま諸事情により、吃音ということを明かして活動をしている。これまでは周囲に吃音と明示せずに乗り切ってきた人間なので、自分にしては一歩階段を登ったというか、降りたというか、とにかく思い切ったチャレンジだ。
メモがわりに、最中で感じたメリットとデメリットを書こうと思う。
メリット
安心してどもれる
言いたいことを言おうという前向きな気持ちになれる
喋る前の異常な緊張感が減った
疲労感はあるが徒労感は少ない
デメリット
配慮されることに対して申し訳ない気持ちになる
なんとなく自分を卑下してしまう
馴染めるか馴染めないかが完全に周囲の人間による
あからさまな差別要素を前面に押し出してしまうのは、自分としては大きな不安要素だった。しかし、いつ言葉が出なくなるかとハラハラしながら平然を装って喋るのと、失敗してもいいんだという安心感を持って話すのとでは、精神にかかる負担が全然違った。これまでずっと、配慮を求めるのに抵抗感があったのだが、助けてくれる制度や人があるのならば、最大限利用する方が互いに良いのではないかと思い始めている。